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​〜キウイフルーツ栽培の1年〜

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受粉 (4〜5月)

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 ​​キウイフルーツの花は美しい純白色です。最も開花が早い品種は4月下旬から遅い品種は5月下旬から開花を迎えます。キウイフルーツには実となる『雌の花』と実をつけない『雄の花』があります。キウイフルーツは昆虫などによる自然受粉では不安定なため、人工授粉を行なっております。雄の花から花粉を採取し、雌の花に受粉します。1つの花の寿命は10日間程度ありますが、受粉に適するのは4日間程度です。1つの木でも開花のタイミングがバラバラなので、毎日観察を行い、開花間もない鮮度の高いうちに人工授粉を行います。
 

摘果 (5〜6月)

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 受粉が無事に行われると、花びらが落ちて果実が急激に肥大します。さらに果実の肥大を促すために『摘果』を行います。摘果しないと果実が樹上に過剰に残り、果実同士が養分の取り合いをしてしまい、果実が小さくなり食味も低下します。開花直後の肥大が収穫する時のサイズに大きく影響するため、開花してから2週間ほどで摘果を始めます。一通り摘果が終了しても、肥大に伴う変形果や見落としが発生するため、毎日畑の散策を行い6月中旬までに仕上げを行います。

新梢管理 (6〜7月)

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梅雨が明け、本格的な夏を迎えます。この時点でキウイフルーツは収穫期の70%ほどの大きさになります。肥大がひと段落すると突発枝という真上に力強い枝が伸び、養分を奪ってしまいます。果実に効率よく養分が流れるように、『新梢管理』という枝の整理を行います。早ければ早いほど樹勢に対する影響が少ないため、発生初期に摘心することを心がけています。また、園内の光環境の改善や、強風などによって枝が折れないように網棚に枝を誘引する作業も行います。夏場の作業は過酷ですが、葉っぱが多いキウイフルーツ畑には心地よい風が流れています。夏季作業として『新梢管理』が終われば、キウイフルーツの管理はひと段落です。

収穫 (10〜11月)

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暑い夏が終わり、「フルーツの秋」が訪れます。ついに収穫です。キウイフルーツは他の落葉果樹とは異なり、収穫適期になると一斉に収穫を行い、冷蔵庫に保存します。また、外見で適期を判断することが難しいため、時期を目安に収穫を行います。赤色品種・黄色品種は10月中旬、緑色品種は11月中旬が一つの目安となります。果実は霜に弱いため、降霜前には収穫を終えます。収穫直後のキウイフルーツには糖分がなくデンプンしか蓄えられていないので、食べてもおいしさを感じません。

​ その為、皆様にお届けする前に『追熟』という甘さを引き出す大事な作業を行います。追熟を行うことでデンプンが糖へと分解されて、同時に柔らかくなります。追熟が完了した果実は、甘みと酸味のバランスが良く、そしてジューシーな食味になります。貯蔵性が高い緑色品種は、追熟をしない限り、翌年の春まで美味しいまま保存できます。

皆様にお届けするキウイフルーツは追熟を行い、「完熟」の状態です。

食べる前に1時間ほど冷蔵庫で冷やしてから召し上がるとより一層美味しさが引き立ちます。

剪定 (12〜3月)

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 収穫が終わり、落葉が進むころキウイフルーツは休眠期に入ります。完全に落葉したころ、『剪定』が始まります。この作業からすでに次年度の栽培サイクルとなります。一年間活躍してくれた枝と樹に感謝を込めて、来年に向けた管理が始まります。理想の樹冠になるようにじっくり考えて剪定を行います。剪定は、果樹農家の冬の一番の仕事です。満足いくように仕上がった時はとても達成感が感じるので、好きな作業のひとつです。

さいばい
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